【vCenter Server】STS証明書の有効期限を確認しよう

こんにちは、ITママです。先日美容院に行ってきました。

 

今回は、vCenter ServerにおけるSTS証明書の有効期限を確認する方法をお伝えします。

CA/Browser Forumの勧告により、すべてのVMware認証局証明書の有効期限は、デフォルトの10年から 2 年に短縮されました。vSphere 6.5 Update2以降のバージョン6.5~で発行された証明書は、825 日以内に警告ナシに期限切れとなってしまいます。

ある日突然「vSphere Web Clientにログオンできない!」となる前に、対策を進めましょう。 

 

STS証明書の有効期限を確認する方法

・vSphere Web Clientでの確認方法(もっとも簡単)

① vSphere Web Clientに接続

②管理者>Single Sign-On>設定>証明書>STS署名 の順に選択

HTML5 Client からは確認できません

 

スクリプト実行による確認方法

①下のKBに添付されている「チェックセット(checksts.py)」スクリプトをダウンロード

https://kb.vmware.com/s/article/79248

②vCenter Serverあるいは、外部のPlatformServices Controller(PSC)にアップロード

たとえば

vCenter Server Appliance(vCSA)の場合:/tmp

Windowsの場合:%TEMP% 

③cd /tmp を使用して /tmp ディレクトリに移動
④Pythonchecksts.pyを実行

Windowsの場合は「%VMWARE_PYTHON_BIN%」checksts.pyを実行

 

STS証明書とは

そもそもSTS証明書とはなにかご存知でしょうか。

 

STSとは「Security Token Service」の略です。VMware公式には

セキュリティトークンの発行、検証、更新を行えるサービス

Security Token Service (STS)

とありますが、つまり、vCenter Serverへアクセスするときは、毎回ユーザ認証のためのワンタイムパスワードが発行される形になるので、STS証明書の有効期限が切れていると認証に不具合が生じてしまう、という結果になってしまうのです。

 

有効期限の管理には十分注意しましょう。

 

参考:

vCenter ServerでのSTS証明書の有効期限の確認(79248)