【ControlUpとは?】v4Hからの乗り換えが推奨されるVDI監視ツールについて~その1~
こんにちは、ITママです。
最近スマートスピーカーを我が家に導入しました。
「Alexa、ただいま」
「おかえりなさい。また声が聞けるのを、待っていました!」
…とてもかわいい。
まだまだできることは少ないですが、今後の成長が楽しみです。
さて、今回は次世代管理ソリューション「ControlUp」について解説します。Horizon8からv4Hのサポート終了がアナウンスされましたが、v4Hからの乗り換えが推奨されているのが、ControlUpです。
「なぜControlUpが必要なのか」「具体的になにができるのか」といったところを2回にわけてお伝えしていきます。
Horizon8からv4Hのサポートが終了する
Horizon8からサポートが終了するv4H。詳細は以下の記事で書いています。
namonaki-it-infra.hatenablog.com
そもそもVDIを監視することは必要なのか?
VDI監視ツールは不要と思われがちです。なぜでしょうか?理由はさまざま考えられます。
・VDIの1台や2台おかしくなったところで、会社として大きな影響はない
・従来の監視ツールでは、使用率が上がったことを知らせてくれるだけで、その後のオペレーションは結局手動
・そもそも不具合が起きたらユーザが黙っていないので、問題を見落とすことも少ない
ですが、結論からいえば、VDI監視は必要です。企業の利益を守れるからです。VDI監視の必要性について、もう少し掘り下げていきましょう。
ユーザビリティの低いシステムは、結果的にコスト増加を招く
前提として、レスポンスの悪いVDIが増加すればするほど、当然問い合わせやクレームは増えていきます。管理者の負担増加やユーザの生産性低下は免れません。
結果的に管理者を増やすなどして余計にリソースを割くことで、コスト増加へとつながっていきます。
激増したテレワーカー
ニューノーマルの時代に突入している中で、テレワーカーは激増しました。VDIとテレワークは親和性が高く、テレワーカーが増加する=VDI利用者が増加するといっても過言ではありません。
以下は、総務省が発表した「通信利用動向調査の結果」におけるテレワーク導入状況に関するグラフです。
引用:総務省「通信利用動向調査の結果」18ページ
新型コロナウイルス感染拡大前の令和9月末時点で、すでに全体の5分の1がテレワークを導入しているのがわかります。
さらに、東京都が実施した「テレワーク導入緊急調査」によると、都内企業1万社のうち、実に約50%近くの社員がテレワークを実施していることがわかっています。(2020年4月時点)
引用:東京都「テレワーク導入緊急調査」より
前述のとおり、ユーザビリティの低いVDIは企業のコスト増加を招きますが、テレワーカーが激増する昨今では、環境を整えないとVDIのユーザビリティは低下してしまう一方です。それが結果的に企業の致命的な損失につながりかねません。
そのため、ニューノーマル時代における企業の利益確保において、VDIの監視は必要不可欠といえます。
監視すべき範囲が「広すぎる」という問題も
VDI監視の必要性がある一方で、監視すべき範囲は広きにわたります。
・VDIごとのリソース使用状況はどうか
・各VDIのサイジングは適切か
・各VDIで、また、環境全体でどのアプリが頻繁に使われているのか
・不要なアプリは入っていないか
・誰がヘビーユーザで、誰がライトユーザなのか
・ヘビーユーザにスペックの高いVDIが割り当てられているか
・逆に必要以上に高スペックのVDIが割り当てられているユーザはいないか
・パッチを当てた際の影響の程度や範囲の事前確認
などなど…
正直、こんなの毎日やっていられません。
そのようなときのための監視ツールですが、運用管理ツールの管理こそが難解です。運用管理ツールの運用の難しさに、VDI監視を断念した人も多いのではないでしょうか?
オンプレもクラウドも一元管理するControlUp
より簡単に
より正確に
そしてよりコストを抑えてVDIを監視していく必要があります。
前置きが長くなりましたが、そこで登場するのが、今回紹介する「ControlUp」です。
ControlUpはオンプレミスでもクラウドでも、一元的に管理できる監視ツールです。提供源はイスラエルのスタートアップ企業「ControlUp Tecnologies, Ltd.」で、v4Hに代わるVDI監視ツールとして注目され始めています。
VMwareからも公式に利用が推奨されているツール「ControlUp」。次回は、ControlUpでなにができるのかを具体的に紹介していきます。