「Workspace ONE」で結局なにができるの?3つの特徴やVMware AirWatchとの違いについて

 

こんにちは、ITママです。

みなさん節分は楽しめたでしょうか?今年はわたしが鬼役でした。…なぜ?

 

さて、今回はVMwareが提供するデジタルワークスペースプラットフォームである「Workspace ONE」の魅力に迫りたいと思います。

 

発表から4年。名前を聞いたことはあるけど、実際何ができるの?という人も多いのではないでしょうか?さっそく実態を確認していきましょう。

Workspace ONEとは

Workspace ONEを一言でいうならば、「いつでも、どんなデバイスからでも、業務に必要なあらゆるアプリケーションにセキュアにアクセスできるプラットフォーム」です。詳細を見ていきましょう。

 

Workspace ONEの特徴

Workspace ONEには大きくわけて3つの特徴が存在します。

 

①単一のコンソール画面から、あらゆるデバイスを一元的に管理

UEM(統合エンドポイント管理)と呼ばれる機能によって、複数のユーザが扱うあらゆるデバイスを、単一のコンソールから一元的に管理することができます。この機能によって、管理環境のサイロ化を防ぎ、管理者の負担を軽減してくれるのです。

 

また、管理者は、iOSAndroidWindows 10・mac OSChrome OSなどの環境において、各ユーザーごとに、デバイス・アプリ・またはサービスなど、それぞれにセキュリティポリシーを設定することで、セキュアな一元管理を実行します。

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ポリシーの詳細設定により、セキュアなワークスペースを提供

②デバイスに依存せずアプリケーションにアクセスできる

適切なポリシーがそれぞれに設定されたデバイスによって、ユーザはあらゆる場所から好きなタイミングで業務に取り組むことができます。在宅ワークやテレワークも一般的になりましたが、今の状況にはまさにもってこいのプラットフォームだといえます。

 

③あらゆるアプリ、SaaSサードパーティへの横断を可能にするシングルサインオン

シングルサインオン(SSO)によって、起動時のログイン一つであらゆるアプリケーションを自由に横断できるのも、Workspace ONEの強みの一つです。

 

パスワードの管理といった個々人にゆだねられるセキュリティ意識も、SSO機能によって解決・改善されました。

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シングルサインオンにより、ユーザビリティも向上する

 VMware AirWatchとの違い

Workspace ONEのベースとなっているのが、VMware AirWatchです。

 

AirWatchは、EMM(エンタープライズモバイル管理)により特化したソリューションとして発展してきました。BYOD(Bring Your Own Device=個人が所有するデバイスを業務に持ち込むこと)に適したデバイスの一元管理など、両者には多くの共通点が存在していますが、どちらかというと、Workspace ONEはよりエンドユーザに目を向けています。そのため、ライセンス体系に違いがあります。

 

Workspace ONEのライセンス体系

Workspace ONEのライセンス体系は、2種類あります。

 

  1. ライセンス購入型のオンプレミス用ソフトウェア
  2. サブスクリプション型のクラウドサービス

 

どちらを選択するかはもちろん自由ですが、管理対象となるデバイスやOSが多いほど、ソフトウェアなどの更新頻度も高くなります。その分Workspace ONEを利用するメリットも高まることになるのですが、管理対象が多岐にわたる場合は、クラウドサービスが有利です。

 

 

 

まとめてしまうと、急速なテレワーク環境整備を求められる昨今においては、わりとなくてはならないといえるソリューションだと思います。まだまだテレワーク環境の整備をどうするか迷っている企業などは、検討する余地ありではないでしょうか。